日産デイズ&日産デイズ ハイウェイスター
NISSAN DAYZ & NISSAN DAYZ HIGHWAY STAR

お買い物車から趣味・レジャーへ変化

 軽自動車の用途が変化してきているそうだ。小回りが利いて、燃費が良くて、使い勝手がいいから日常生活の足として主に「買い物」に使われているが、最近では「趣味・レジャー」が「通勤・通学」を抜いて「買い物」の次にランクされているという。軽自動車は日本の住環境、道路事情から乗用車市場の4割を占めるようになった。

軽自動車にも自動運転の時代が到来
 そんな使用環境の変化に合わせて、日産デイズが6年ぶりにフルモデルチェンジした。2013年の初代モデルの発売以来、これまでに累計で約43万台を販売している。生産は日産自動車と三菱自動車の合弁会社NMKVが行い、日産が企画、開発を主導した。「プラットフォーム、パワートレインを刷新し、多くの日産の先進技術を詰め込み、ワクワクする軽自動車に仕上げました」と星野朝子専務執行役員は語った。もう、軽自動車はお買い物車でない。
 先進技術の一つが、自動運転技術。セレナや日産リーフ、エクストレイルなどに搭載している「プロパイロット」を軽自動車に初めて搭載。「いよいよ軽自動車にも自動運転の時代が到来します」と星野専務執行役員は宣言した。高速道路での渋滞走行や長時間の巡航走行などドライバーのストレス少なくし、アクセル、ブレーキ、ステアリングをクルマ側で支援する。
 渋滞中は、前方車との車間距離を制御し、停止中も停止状態を保持する「オートブレーキホールド」をグレード別で設定。また、走行車線を逸脱しそうな場合、警報でドライバーの注意を喚起する「インテリジェントLDW」、ステアリングを制御して車線内に戻す方向に力を短時間発生させ、ドライバーがクルマを車線内に戻す操作を支援する「インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)」を日産の軽自動車に初めて搭載している。
 先進事故自動通報システムSOSコールも、軽自動車初の採用。アバッグが作動すると自動的に通報する。SOSコールスイッチによる手動通報ではオペレーターと音声通話ができる。
 このほかにも、衝突回避、被害軽減をサポートする「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、アクセルとブレーキの踏み間違いでの急発進を抑制し、歩行者も検知する「踏み間違い衝突防止アシスト」、クルマを真上から見下ろしているかのように、周囲の状況を画像で把握でき、さらに移動物検知機能も追加した「インテリジェント アラウンドビューモニター」など安全運転支援技術が盛りだくさんだ。
 エンジン、CVTを新たに開発したパワートレインは、リチウムイオンバッテリーを搭載したスマートシンプルハイブリッドで動力性能が進化し、発進加速から中間加速のほぼ全域で最大トルクが15%向上している。新開発CVTは、低フリクションベルトなどの採用で燃費を向上、エンジン締結剛性を向上させ、エンジン音を大幅に低減させた。CVTでも伸びのある加速感を感じられるDステップを軽自動車で初採用した。
 新開発したプラットフォームは、ホイールベースを65mm広げ、広いキャビンスペースと広いラゲッジスペースを両立させた。後席は、大人が脚を組んでもゆったり感のあるニールームの長さを710mm確保している。荷室は、後席を一番後ろに下げた状態でも385mmの荷室長を実現した。
 価格は、デイズがS(2WD)の127万3320円〜X(4WD)の145万6920円。ハイウェイスターがX(2WD)の146万9880円〜Gターボ プロパイロットエディション(4WD)の177万8760円。販売目標台数は8000台/月。
報告&写真:怒谷彰久

ハイウェイスターはマルチレフタイプLEDを2段配列したヘッドランプがパッと目を引く

Vモーショングリルは日産車と一目で分かるデザインアイコン

軽初の9インチ大画面モニターナビはオプション設定

後席を一番後ろに下げた状態でも130mm拡大の385mm。背もたれ中央のレバーで前後にスライドする。

リチウムイオンバッテリーを搭載したスマートシンプルハイブリッド*

爽快な加速を感じさせるDステップ変速は、シフトアップがこんな感じで分かる


最終更新日:2019/04/13