CieloとCC GT、2台の207で、早春の海辺を巡るドライブに出かけた。抜けるような青空、春のような柔らかな日差しに、CCの電動リトラクタブルルーフを思わず開けた。

 潮の香りを楽しみながら走ることができるのもオープンエアモータリングの醍醐味。対向車の視線を感じて、思わずニコリとする。ルーフを解き放った爽やか感が、心にゆとりを生んだのかも。

 風の巻き込みはとても上品に抑えられていて、髪が軽く揺れる程度で視界がさえぎられることもない。一方で足元には十分な温風が供給されるから、まさに頭寒足熱で快適そのものだ。

 波間に光がキラキラと反射する海を眺めながら磯の香りに包まれて、GTならではの加速感を味わいながら、心地の良いクルージングを楽しんだ。

 Cieloは、3人乗車のドライブ。ラゲッジには大きな荷物も余裕で積め、旅行荷物が多くなってしまう私達女性にはウレシイこと。お土産の海産物を沢山入れたアイスボックスだってOK。誰よりも早くリアシートに乗り込んで見る。見た目、シート下の足元のピッチが狭く思ったものの、座ってみると意外な余裕。圧迫感もなく、身長160cmくらいの女性には十分なゆとりがある。

 優しい乗り心地にも大満足!! 座面の奥行きとバックレストの角度も申し分ないし、何よりも背中のフィット感がとても気持ちよく、ロングドライブでも疲れを感じない。

 乗り物酔いしやすい人にとっては、リアシートは足回りの良し悪しをダイレクトに感じるところ。でも、独自開発したという足回りは、プジョーならではのしなやかでありながら“きちんと感”のある踏ん張りでふわついた揺り返しもなく、とても気持ちがよかった。このクルマなら、チャイルドシートに乗せた子供の乗り物酔いもないんだろうなぁ、なんて、ちょっと里心の海沿いドライブだった。<緒方 昌子>

 


 ■INDEX ■光の妖精が躍る海へ  ■<お役立ち!!>♪♪見どころ 食べ処♪♪ ■長く付き合って再認識したプジョ−207CC GTの真価と奥の深さ 

 ■プジョー 207 Cieloの猫アシに魅了され続けた720キロの旅 ■個性豊かなバリエ−ション展開と高い基本性能が魅力です!!