今年もありがとう、来年もよろしく。
各賞受賞メーカーの表彰式&懇親会開催
12月17日、2019年次RJCカーオブザイヤ−の表彰式が都内で開催された。今年は諸般の事情により受賞辞退のメーカーが複数あったり、ひとつのメーカーやインポーターで6ベストに2モデル入るところがあったりと例年とは少し様相が異なった。しかし、表彰式は受賞メーカーだけでなく、惜しくも受賞を逃したメーカーからの参加もあり、むしろいつもよりも盛況だった。
既報のとおり、RJCカーオブザイヤーには三菱エクリプス クロス、インポートにはBMW X2、テクノロジーオブザイヤーには日産e-POWERが輝いた。さらに今年は特別賞としてホンダN-VANが選ばれた。
N-VANは荷室を低床化し、背の高い荷物の積載に対応している。また助手席からリアシート、テールゲートまでフラットな空間を確保。さらに軽バン初のセンターピラーレス仕様とし、様々なシーンで荷物の積載をさらに効率よく行える。トランスミッションはCVTと6MTを設定し、マニュアル派にも対応している。「積む・ 運ぶ」を快適にするとともに、日常生活を想像以上に豊かにする軽バンである点などが評価された。
ちなみに、それぞれの最優秀賞を除くシックスベストは、●国産車が日産セレナe-POWER、ホンダ クラリティPHEV、ホンダ CR-V、マツダ CX-8、●輸入車がボルボV60、VWポロ、アウディA7、アウディA8、ボルボXC40、●テクノロジーがボルボV60の対向車対応機能、ホンダ クラリティのPHEV、三菱エクリプス クロスのダウンサイジングエンジン、レクサスのデジタルアウターミラーである。
時代は大きく変わりつつある。それは何もメーカーに限ったことではない。我々マスコミも変化に柔軟に対応していかなければならない。過去の栄光はほとんど役に立たない。いま、何を、どうやるか。来年はそんな姿勢が問われる年になる──表彰式の後で行われた懇親会ではそんなことも話題になった。
報告:神谷龍彦
写真:佐々木純也
飯塚昭三RJC会長から表彰状を受け取る三菱自動車工業の林裕一郎チーフ・プロダクト・スペシャリスト。
BMWは、ブランド・マネージメント・ディレクターのミカエラ・キニガー氏とプロダクト・マーケティング・マネージャーの佐伯要氏が表彰状とトロフィーを受け取った。
日産自動車の仲田直樹パワートレイン主査がテクノロジーオブザイヤーのトロフィーを。
特別賞に輝いた本田技研工業は古舘 茂ラージ・プロジェクト・リーダー。
前列右から、日産・仲田氏、三菱・林氏、BMW・キネガー氏、ホンダ・古舘氏。後列は6ベストを受賞したメーカー&インポーターの各氏。
2019 年次RJC カーオブザイヤー決定!
11月13日、栃木県茂木町の「ツインリンクもてぎ」で2019年度RJCカーオブザイヤーの最終試乗と公開開票が行われ、RJCカーオブザイヤーに三菱のエクリプス クロス、カーオブザイヤー・インポートにBMWのX2、テクノロジーオブザイヤーに日産のe-POWERが、そして特別賞にホンダのN-VANが選ばれた。各車&技術の得票は以下の表のとおり。
それぞれの賞は各会員が投じる6、5、4、3、2、1点の合計によって決まる。ただし、今年は事情により2つのメーカーからの辞退があった。また、特別賞は理事会が推薦したクルマ等の賛否を問い、過半数の賛成によって決まる。
●授賞車:三菱自動車工業 エクリプス クロス
スタイリッシュなクーペスタイルのコンパクトSUVというだけではなく、三菱自動車独自の電子制御4輪駆動技術「S-AWC」により、高い走破性、操縦安定性を確保。新開発1.5L直噴ターボエンジン+8速スポーツモード付CVTは、中低速トルクを向上させることで、活発な走行性能を実現した。
RJCカーオブザイヤー | ||
順位 | 車 名 | 得点 |
1 | 三菱 エクリプス クロス | 253 |
2 | 日産 セレナ e-POWER | 175 |
3 | ホンダ クラリティPHEV | 163 |
4 | ホンダ CR-V | 145 |
5 | マツダ CX-8 | 144 |
※スバル フォレスターはノミネート辞退 |
●授賞車:ビー・エム・ダブリュー BMW X2
SUVとクーペを融合させたBMW独自のSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)としてアグレッシブなプロポーションを持つ。1.5L直列3気筒ターボ+7速DCTのFFモデルと、2.0L直列4気筒ターボ+8速スポーツATの4WDモデルを用意。ダイレクトなステアリングとパワフルな走りに加え、小回りのきく優れた日常性能も併せ持つ。
RJCカーオブザイヤー・インポート | ||
順位 | 車 名 | 得点 |
1 | BMW X2 | 236 |
2 | ボルボ V60 | 161 |
3 | VW ポロ | 154 |
4 | アウディ A7スポーツバック | 146 |
5 | アウディ A8 | 125 |
6 | ボルボ XC40 | 123 |
●授賞技術:日産自動車 e-POWER
エンジン、バッテリーといった主要パーツを既製の自社製品を使って構成、基本原理は単純なシリーズハイブリッドながら、低燃費の電動車両を低コストでまとめ上げた。減速回生ブレーキを有効に活用することにより、運転を楽しくかつ負担軽減する「ワンペダル操作」をも実現するシステムである。
RJCテクノロジーオブザイヤー | ||
順位 | 技術名 | 得点 |
1 | e-POWER 日産 セレナe-POWER |
233 |
2 | 対向車対応機能 ボルボ V60 |
187 |
3 | 進化したプラグインハイブリッドシステム ホンダ クラリティPHEV |
181 |
4 | 1.5Lダウンサイジング直噴ターボエンジン 三菱 エクリプス クロス |
169 |
5 | デジタルアウターミラー レクサス ES |
110 |
※e-BOXER:スバル フォレスターはノミネート辞退 |
●授賞車:ホンダN-VAN
軽バンの新基準となることを目指して開発。荷室を低床化、また助手席からリアシート、テールゲートまでフラットな空間を実現。さらに軽バン初のセンターピラーレス仕様とするとともに、テールゲートと使い分けることで、高さのある荷物の積載をもさらに効率よくスムーズに行うことを可能とした。「積む・運ぶ」を快適にするとともに、日常生活を豊かにした。
※賛成39票 反対4票 無効3票
写真:佐久間健 佐々木純也
今年もRJCカーオブザイヤー選びが始まった!
まず6ベスト決定!
11月1日、東京都渋谷区のアイビーホール青学会館において今年のRJCカーオブザイヤーのスタートとなる6ベスト選びの開票が行われた。テクノロジー、輸入車、そして国産車の3部門それぞれの6ベストは以下の表のとおり。これらのクルマとテクノロジーを集めて、11月13日「ツインリンクもてぎ」で最終選考が行われる。
2019年次RJCカーオブザイヤー 一次開票結果
順位 | 車 名 | 得点 |
1 | 三菱 エクリプス クロス | 47 |
2 | 日産 セレナ e-POWER | 45 |
3 | スバル フォレスター | 44 |
4 | ホンダ CR-V | 32 |
5 | ホンダ クラリティPHEV | 30 |
6 | マツダ CX-8 | 29 |
7 | トヨタ クラウン | 26 |
8 | ダイハツ ミラ トコット | 25 |
9 | トヨタ カローラ スポーツ | 24 |
10 | トヨタ レクサスLS | 7 |
11 | トヨタ センチュリー | 3 |
2019年次RJCカーオブザイヤー=インポート 6ベスト
順位 | 車 名 | 得点 |
1 | BMW X2 | 43 |
2 | ボルボ V60 | 41 |
3 | アウディ A8 | 26 |
4 | VW ポロ | 25 |
5 | ボルボ XC40 | 24 |
6 | アウディ A7スポーツバック | 21 |
7 | ルノー メガーヌ R.S. | 20 |
8 | DS7 クロスバック | 18 |
9 | ジャガー E-ペイス | 14 |
9 | メルセデス・ベンツ CLS | 14 |
11 | BMW X4 | 13 |
12 | アルピーヌ A110 | 10 |
13 | アルファロメオ・ステルヴィオ | 9 |
13 | VW パサート(DEモデル) | 9 |
15 | メルセデス・ベンツ Gクラス | 7 |
16 | ルノー カジャー | 6 |
2019年次RJCテクノロジー オブザイヤー 6ベスト
順位 | 技 術 名 | 得点 |
1 | 対向車対応機能 / ボルボ | 38 |
2 | e-POWER / 日産 | 37 |
3 | 進化したプラグインハイブリッドシステム / ホンダ | 33 |
4 | 1.5ℓダウンサイジング直噴ターボエンジン / 三菱 | 26 |
5 | e-BOXER / スバル | 24 |
6 | デジタルアウターミラー / トヨタ | 23 |
7 | 新開発マニュアルトランスミッションi-MT | 16 |
8 | ドライビング・アシスト・プラス | 15 |
9 | SKYACTIV-D 2.2 急速多段燃焼 | 13 |
9 | SKYACTIV-G 2.5 気筒休止 | 13 |
9 | クルマの機能を拡張するコネクテッド | 13 |
12 | BMWコネクテッド・ドライブ | 10 |
12 | マイルドハイブリッド(MHEV)システム | 10 |
14 | 48V+BSGによるマイルドハイブリッド | 5 |