メーカーコンフィデンシャル
日産、新型セレナに自動運転技術「プロパイロット」を採用。
発売は8月24日。

 日産は8月24日に発表する新型セレナに、自動運転技術「プロパイロット」を採用して発売する。同システムは、高速道路を中心とした単一車線での自動運転技術。渋滞や長時間の巡航走行のふたつのシーンでアクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御し、ドライバーの負担を軽減する。この3つの作動すべての自動化は日本の自動車メーカーでは初の技術。システムの構成は、画像処理ソフトウェアを搭載した単眼カメラによって前方車両や白線を瞬時に三次元的に把握し、その情報をもとに制御する。

 ドライバーが設定した車速、約30〜100km/h内で、先行車両との車間距離を一定に保つように制御することに加えて、車線中央を走行するようにステアリング操作を支援する。先行車両が停車すると、システムが自動的にブレーキをかけて停車。車両が完全に停止した場合、ドライバーはブレーキを踏むことなく、停止状態を保持。先行車両が発進すると、ドライバーはレジュームスイッチを押すかアクセルペダルを軽く踏むだけで、追従走行を再開する。

 同プロパイロットは2017年に欧州でSUV「キャッシュカイ」に搭載するほか、今後米国、中国へも順次導入して行く予定。さらに2018年には高速道路での車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術、2020年までに、交差点を含む一般道での自動運転技術も導入する計画である。

 新型セレナでは2017年までの期間限定でハイウェイスターに「プロパイロットエディション」を設定し売り出す。このほか標準とハイウェイスターの2グレードずつにプロパイロット装備車をメーカーオプションで設定する。設定していない同一グレードとの価格差は約25万円と高めだ。この価格が同システムの普及にどのような影響を与えるか注目される。今後、高速道路での複数車線、交差点を含む一般道での自動運転技術の導入へと拡大して行くわけだが、その度に検知するカメラの数が増え、その分コストアップとなるので、これが普及の障害になる可能性がある。日産は今後、全国の販売店にスタッフ約2000人を対象にプロパイロットの研修を実施し、普及を加速させる方針である。

 

報告:遠藤徹
写真:怒谷彰久 日産自動車