もっとルールを守って運転してくれないかなァ

沼尻 到

 交通事故を調べていると、事故はきわめて些細な原因で起きていることに驚く。一時停止無視、信号無視、センターラインオーバー等々、どうしてそんなことが起こるのかと不思議に思うほどである。考え事をしていたとか、夜勤明けの帰りで居眠りをしてしまったとか、本人は言わないが携帯電話で通話していた(相手のドライバーが見ていた)とかがそのキッカケである。

 さらに事故車を調べると、シートベルトを着用していない事故例が結構多い。乗員を締め付けるはずのプリテンショナーが作動してBピラーに張り付いているのをみると、「なんとモッタイナイ」と思うのである。さらに、「シートベルトを着用していましたョ」とシャァシャァと言うのである。まったく、ショウガネェな。あなたのシートベルトは私を守ってくれるわけでないので、別に構いませんョ。 

 市の交通安全指導員の委嘱を受けて、月に1回程度、特定の交差点において立哨指導することがある。指導とはいっても何の権限もなく、ただ立って見ているだけである。見ていると、ルールを守っていないドライバーが目に入る。シートベルトを絞めていない人、携帯で通話をしている人である。甚だしいのは携帯電話を持った手の指に、たばこを挟んでいる女性もいた。
 クルマの運転は3秒も注意をそらすと十分に事故に到る。人間生活において3秒間以上ボーッとできない場面はクルマの運転くらいなものでしょう。

 とにかく、一般ドライバーさん。ルールを守って真剣に運転してもらえないかなと強く思う今日この頃である。

 RJC会員やメーカー、インポーターさんではなく、一般ドライバーに言いたいことであり、場違いであることをご容赦下さい。


最終更新日:2010/04/16