LEXUS IS−F

『野獣』恐るべし!?



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 30分間の試乗はLEXUS IS−Fの全貌を知るには余りにも短い。しかし、短い時間、距離ではあったがその目指すところを垣間見ることはできた。LEXUS IS−Fの「F」はFUJIの「F」、モータースポーツのメッカ「FUJI SPEEDWAY」、トヨタスポーツ系車両開発の中枢「東富士研究所」で鍛え上げられたことを示している。元来LEXUS ISはスポーティセダンの資質を持っているのだが、IS−Fはその資質に更なる磨きをかけ、スポーツドライビングの真髄を極める思いで開発されたに違いない。搭載エンジンは5.0リッター、オリジナルのISに対し、140%〜200%の排気量アップを図り、大幅な出力アップを果たしている。当然、シャシーにも手が入り、ISの面影はシルエットに残る程度と言って過言でない。この手法はメルセデスのAMGシリーズに類似するもので、LEXUSの狙いも「F」と呼ぶスポーツラインの確立を図ろうと言うのではないだろうか?

 その第一弾、IS−Fの印象はスルスルっと速いというものだった。ガツンとくる加速感は車速が乗り始める6〜70km/hを超えたあたりから感じる。中低速域の乗心地はそのハイパワーを支えるハードセッティングなサスペンション&超ロープロファイルタイヤの影響もあってゴツゴツ感は否めず、ステアリングも重めなセットアップが図られ、硬派のクルマを印象付けている。  市街地を軸とする試乗では、その硬派ぶりは片鱗しか見えないが、いつか、そのすべてを味わえるフィールドにIS−Fを連れ出して見たいというのが実感だった。

<中田 和夫> 最終更新:2010/04/23