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今年2月25日に発表された日産の新型軽自動車「ルークス」は、日産が企画、開発を行い三菱が制作した車高1780?のスーパーハイトワゴン。三菱のekスペースの“兄弟車”で、前モデルの「日産デイズ ルークス」のフルモデルチェンジだが、車名は「日産ルークス」(三菱はeKクロス スペース/eKスペース)と独立しての登場だ。
前方視界がいい、エンジンが静か、操舵感も上々
「ルークス」は、能書きを述べる前に、ともかく運転席に座ってみれば、その良さを実感できる。見た目には運転席のシートが高くなっているとは感じないが、いざ座ってみるとヒップポイントが60?高くなっているので視点が高くなり、前方の見晴らしが良い。軽自動車ではなく“兄貴分”のセレナ等のミニバンの運転席に座っているような気がする程の前方視界の良さだ。
で、スタートボタンを押すとスタート時はスマートシンプル・ハイブリッドなのでモーターでスタートし、すぐさまエンジン駆動となるが、よほど気を付けていないとエンジン駆動に切り替わったのか分からないほど静かだ。今回のBR06-SM21型の3気筒ガソリンエンジンは、エンジンの骨格の高剛性化やエンジン回りとドア回りなどの収音材が強化され、より静かな室内になったと言える。
このため、加速時等でもエンジン音がうるさいと感じることは無く、モーターのアシストもありスムーズで力強い走りを味合う事が出来た。ステアリングフィールも走り出す前はいささか軽いかなという感じがしたが、走り出すとしっとりとしており好感の持てるフィールで、全体的に軽自動車の進化を感じさせられた。
一部にプロパイロットも。安全サポートは軽トップ級
この「ルークス」で特筆すべき点は、室内の広さや走りの快適さだけではなくその安全装備の充実という点だろう。その第一は日産が先行している「プロパイロット」の一部グレードにだが標準装備としたという点だろう。
これはステアリングに付いているスイッチの操作だけで、いわゆるオートクルーズ機能で、走り出してからスイッチ一つ押すだけで先行車に追従してくれるばかりか、前車が停止すると約2m位の間隔を空けて確実に停止してくれる。またミリ波レーダーを用いて2台前の車の急ブレーキ等をも探知し、ブザー等の警報で追突回避をサポートしてくれる。
また車線を逸脱しそうになると警告音とブレーキの制御で元の車線に戻そうとするインテリジェントLI+LDW機構や、夜間走行時にヘッドライトのLO、HIの切り替えを自動的におこなってくれる「アダプティブLEDヘッドランプ(ALH)の装備もある。
そればかりか、最近、高齢者のアクセルペダルとブレーキペダルの踏み違えによる事故が世間を騒がせているが、これの防止のための「踏み間違い衝突防止アシスト機能」や走行中の衝突回避アシスト機能の「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」も装備している。
特にこの「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」機能は、前車に追突する危険性を探知すると警告表示やブザーで知らせてくれるばかりか、車速が60km/h以内ならば、前方の歩行者に対しても作動し、ブレーキをかけて衝突回避をアシストしてくれる。このような安全装備の充実が、今回の「日産ルークス」の賞賛される点だろう。
ただ一つ注文を付けるとすれば、高齢者や初心者、そして女性に喜ばれる装置だけに、ステアリングに付いている操作ボタンをもう少し大きくするとか、目立つ色にする等して、より使いやすくして欲しいと思う。
報告:井口駿吾
撮影:佐久間 健











