フィアット500

内外ともにキュートで可愛い新型フィアット500

井口 駿吾



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 50年の歴史を持つイタリアのコンパクトカーFiatの新型モデルが、去る3月15日、日本での販売を開始した。今回発売されたモデルは、昨年7月にフィアットの本拠地であるイタリア・トリノで発表され、ヨーロッパのカー・オブ・ザ・イヤー2008を受賞し、日本での発売が待たれていたクルマだ。デザイン的には前モデルを踏襲し、円形の上側のヘッドライト(ロービーム)と下側のハイビームのライトとの組合せや、横に伸びたアクセントラインの中央に据えられたロゴマーク等が、最新のルックスにモディファイされている。サイドビューは前後のオーバーハングを極力短くし、ボンネットも短くする事で、居住空間をゆったりとしている様に見せている。この新型ボディーに搭載されているパワーユニットは、1240ccの直列4気筒SOHC 8バルブで最高出力69ps/5.500rpm、最大トルク10.4kg-mのエンジンにATモード付5速シーケンシャルトランスミッションを搭載している。ガソリンは無鉛プレミアム仕様だ。

 フィアット500に乗り込むとまず目に付くのは、円のデザインを多用したインテリアとインパネ中央のこれまた丸く大きなスピードメーターだ。このメーター1つで必要なクルマの情報を全て与えてくれるのだが、一番外側のメモリがスピードメーター、そしてその中にタコメーターが表示されているので、最初は少々戸惑うかもしれない。が、エンジンをオンにしてアクセルを静かに踏み込んでみると、エンジンレスポンスは良い。とりあえずTAの位置にシフトレバーを入れてスタート。エンジンはアクセルの踏み込み量に応じて回転を増していくが、レッドゾーン近くまで行かないと2速にシフトアップしてくれない。この傾向は2速でも同じで、1、2速とも、かなり引っ張って力強く加速するフィーリングを楽しむ様だ。が、これでは燃費が気になってしまいそうだ。で、マニュアルモードを使用してみると、前モデルで気になったシフトアップ時のワンテンポ遅れるようフィーリングはかなり改善されており、アクセルをオフにしてシフトアップをしてやると極めてスムースにシフとアップしてくれる。ステアリングの切れ味や小回りのよさ、そして、非力に見えるパワーも、街乗りに十分な性能と言う印象だ。このFIAT500の最大の魅力は、何と言ってもデザインの小粋で洒落たクルマに仕上がっている点だろう。価格は2.250.000〜2330.000円。1.2Lのコンパクトカーとしては、少々高い感じもするが、デザインの素晴らしさを買うクルマだろう。

<井口 駿吾> 最終更新:2010/04/23