ダイハツ ミラ

個性と楽しさを主張する新時代のスマート・ミニ



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 今、軽乗用車の主力はムーブに代表されるようなトールタイプモデルであり、ミラが主力だった時代はもはや過去のものとなってしまった。しかし、それがある意味、ミラの価値を高めたような気がする。クルマに限らず、ニーズを追いかけることで本質を見失っていく商品が多い中、新型ミラからは必要にして十分、かつ何者にも媚びていない潔さが感じ取れる。

 たとえば、キャビン。単純に広いのではなく、また、広々感を覚えさせるのではなく、インテリアカラーやインパネデザインから居心地のよさを感じ取ることができるし、そこにはチープな日常性ではなく、心をワクワクさせてくれる愉しさが詰まっている。だからといって、実際にキャビンスペースは狭いわけではなく、2000mmもの室内長によってフロントシートだけではなく、リアシートにおける居住性もしっかりと確保している。

 潔さは走行性能にも見られる。締め上げられたのではなく、ダイレクト感を増した乗り味は、主力モデルであるムーブには見られないフィーリングだ。それはハンドリング、乗り心地に至るまで、すべてにおいて言えること。サスとタイヤの役割が明確で、しっかりと路面からの衝撃をいなし、角の取れた乗り心地を作り上げているところなどは好印象だ。

 ミラのアドバンテージはまじめさ、必要にして十分という価値にある。まさにその感覚こそ、スマートと言えるものだと思う。

<吉田 直志> 最終更新:2010/04/23