小型ファミリーSUVとして人気の高いプジョー3008のニューモデルがヨーロッパで発表された。ニューモデルとはいうものの、この場合、欧米のそれは日本のようなフルモデルチェンジとは違う。要するにマイチェンだ。しかし、この”新“3008、顔の印象が小気味いいほどガラッと変わった。
まず目を引くのが左右のLEDヘッドランプの外側の上から下に一刀両断にするシグネチャーランプだ。まさに牙のようで目立つ。ウインカーの役目も担当すると言う。グリルはフレームレスになり、力強さが増した(とくにGT系)。さらに目を凝らせば、いや凝らさなくても、下部の大きくなったエアインテークが目立つ。また、最近のプジョーの新文法にのっとりボンネットの先端に3008という車名も刻まれた。
フロントに比べるとリアの変更点は少ない。ライオンの爪をモチーフにしたという3連の方向指示ランプをスモーク素材で覆いシーケンシャルタイプとした。元来、ユニークなデザインだから、大胆さを極めたフロントとのバランスはいい。
インテリアはこれまでのi-Cockpitを踏襲する。ドライバー正面に12.3インチのデジタルメータークラスター、そのセンターよりに10インチのタッチスクリーンを配する。サイズは従来の8インチから10インチに拡大された。ここには、オーディオ、エアコン、3Dコネクトナビゲーションなどが表示される。
エンジンは、300馬力と225馬力のハイブリッドも用意されるが、さしあたり日本に導入されそうなのは1.2リットル直3ターボ(130馬力)と1.6リットル直4ターボ(180馬力)そしてディーゼルの1.5リットル直4ターボ(130馬力)あたりか。
トランスミッションは8速ATと6速MT。日本導入時期はプジョー・ジャポンによれば「2021年中には何とか」ということらしい。
報告:神谷龍彦
写真:プジョー・ジャポン
大技、小技取りまぜた、トヨタC-HR並みの大胆なデザイン。ボンネット先端に3008の文字。
3連のリアランプがかっこいい。その上をスモーク素材でカバーして左右の一体感を増した。
前後のデザインだけでなく、ボディそのものも十分に個性的でダイナミックだ。
いくつもの面を複雑に絡め合わせる。グリルはフレームレス。GTは専用のデザインを採用。
メーター横のタッチパネルが8インチから10インチへと大きくあった。
240km/hまでのスピード、6000rpmまでのタコ。それぞれ左右から中央を目指して上昇する。