ルノー自慢のコンパクトSUVと言ったらキャプチャー。このモデル、2020年の欧州(33か国)での販売台数でトップに立った。その販売台数はBセグメントだけでなく欧州で販売されたすべてのSUVの中でも首位を維持している。エライ!
そのトップセラー中のトップセラーがフルモデルチェンジされた。ただルノー社の経営そのそのものはかなり厳しい。赤字を埋めるために、これまで日産と折半して持っていたダイムラーの株をすべて売却することにしたほどだ。
一方、三菱自工との関係はさらに強化される。2023年をメドに2車種を三菱に供給し三菱が自社ブランドとして欧州市場出で販売する。環境に厳しいヨーロッパだからハイブリッドモデルになる可能性が高い。
より長く、広く。居住性は大きく改善された
新キャプチャーの顔は、ルノーを象徴するCシェイプデイタイムランプ。リアにも同じコンセプトのランプが装備される。完全LEDだ。ヘッドライトユニットには、フロントグリルからライトユニット内に続くクロームモールと一体となった「目」を思わせるふたつの造形、「まつ毛」を思わせる立体的なストライプが組み込まれる。
後方に向け大きく傾斜するルーフライン、スリムなグラスエリアなどによって、躍動感が増している。ボディとは別の色で塗られ、まるで浮いているかのような印象を与えるこの「フローティング」ルーフはキャプチャーの大きな特徴だ。
フロントバンパー両端にはフロントホイールハウスに繋がるエアディフレクターが装備されている。フロントホイールから発生する空気の乱れを抑えることで空気抵抗を減らす効果があり、燃費を向上させる。
ボディサイズは、全長 4230 ?×全幅 1795 ?×全高 1590 ?。先代モデルに比べて全長が 95 ?長くなり、全幅は15 ?、全高は5?拡大した。ホイールベースは 2640 ?で、 これは先代モデルより35 ?長い。この拡大されたボディサイズとホイールベースは、室内空間の拡大と快適性の向上に大きく貢献しているという。
エクステリア以上にインテリアの変貌ぶりは大きい。前席アイポイントはSUVらしく高い。水平基調のダッシュボードやフレームレスルームミラーによって、視覚的な広さを感じさせる。最新のデジタル技術の成果が運転席回りを満たしている(スマートコクピットと呼ぶ)のも特徴だ。
Boseの9スピーカーサウンドシステムにも注目
センターコンソールの位置を上げ、ギアレバーをドライバーに近い位置に配してドライビングポジションを改善し、変速操作をしやすくした。それだけでなく、従来のギアレバーに替えて軽い操作感で正確な変速操作ができるシフト・バイ・ワイヤー技術による先進の「e-シフター」である。
レザーステアリングは、先代よりも小さなエアバッグシステムを採用、センターパッド部を小型化し、メーター類の視認性を高めた。ステアリングのスポーク上には、運転支援システムやインフォテインメント機能の音声入力操作ができるスイッチが分かりやすく配置される。ドライバーは前方から目を離すことなく、運転支援システムの切り替えや、7 インチデジタルインストゥルメントパネルの画面を切り替えることができる。
エンジン回転数や速度をデジタルディスプレイで表示し、ルノー・マルチセンスと連動して選択した運転モードに応じたイルミネーションカラーで表示される。
使い慣れたスマートフォン内のナビゲーション機能、音楽再生、通話機能などが使用でき、Siriや Googleアシスタントを利用して音声入力での操作もできる。イージーリンクのタッチスクリーンの操作で3つの運転モード(My Sense/Sport/Eco)を選べる。イージーリンクのタッチスクリーン下のマルチセンススイッチを操作し、直接マルチセンス設定画面を表示することも可能だ。
シートバックの形状を改良して後席の乗員の膝回りのスペースはクラストップレベルの 221 ?となり、先代モデルに比べて17?ゆとりが生まれた。リアシートは6:4 分割可倒式、前後に最大 160 ?スライドし、後席のスペースとラゲッジ容量を最適化できる。リアラゲッジ容量は、欧州 BセグメントSUVクラス最大レベルの 536リットルとなり、リアシートを倒した状態では1235リットルに拡大する。
Boseのスピーカーシステムに採用されている小型サブウーファーは、リアラゲッジスペースを損なうことなく、車外からの空気を取り入れることで、豊かでパワフルな低音を再生する。このサウンドシステム は、小型サブウーファー、低域を再生する4つのウーファー、そして高域を再生する4つのトゥイーターの9スピーカーから構成される。
ルーテシアのエンジンを大幅にチューンアップ
日本に導入される1.3リットル4気筒直噴ターボエンジンは、ルーテシアにも搭載されているルノー・日産・三菱のアライアンスにより新たに開発されたエンジンだが、最高出力はルーテシアよりも23ps多い154ps、最大トルクも30Nm増の270Nm。組み合わされるトランスミッションは電子制御 7速 AT(7EDC)です。ステアリングにパドルシフトを装備する。先代の 6 段から7段に多段化された。プラットフォームはCMF-B。これもルノー・日産・三菱3社のアライアンスにより新たに開発されたもので、軽量、高剛性で遮音性に優れるとされる。
歩行者・自転車検知機能を備えた衝突被害軽減ブレーキなど予防安全技術は最強レベル。真上から見下ろしたような俯瞰映像を合成し、7インチマルチタッチスクリーンに表示もする。システム作動時には、この俯瞰映像とともに、前進時には前方の映像を、後退時 には後方の映像をタッチスクリーンに2画面表示し、車庫入れや縦列駐車などの際には、自車と周囲の 状況をひと目で確認することができる。
グレードは、インテンス(税込み299万円)とインテンス テックパック(319万円)の 2種類である。基本的には装備の差である。
報告:神谷龍彦
ボディは長く大きくなった。それに伴って居住性や積載性も改善された。歓迎に値する。
ボディとは異なるカラーに塗られ、まるで浮いているようにも見えるフローティングルーフ。
フロントのCシェイプデイタイムランプ。同じコンセプトのランプがリアにもが装備される。
後席は6:4分割可倒式。リアシートを倒せば536リットルの荷室容量は最大1235リットルになる。
バンパー両端にホイールハウスにつながるエアディフレクター。立体的な印象を与える。
センターコンソールの位置を下げつつ、変速機を6速機械式から7速電気式に変更した。












