CLA&CLAシューティングブレーク
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 メルセデス・ベンツのCLAとCLAシューティングブレークが8月24日に新型車になった。と言っても外観上大きな変化はない。リアランプの形状とリアバンパーが変わったくらいだ。
 室内に目を向けると、メーターの文字と針の色が変わったのに気付く。と言ってもやはり大きな変化ではない。文字のフォントが普通っぽくなり、針が赤くなった程度だ。オーナーはどうせすぐ慣れるだろうが、この新メーター、第一印象はキリッとしてなかなかいい。ダッシュボード中央上部のディスプレイもこれまでの7インチから8ンチとワイドになった。この方が明らかに見やすい。
 エンジンの展開も従来どおり。1.6リッター直4ターボ(122馬力)、2リッター直4ターボ(218馬力)、2リッター直4ターボ(381馬力)である。ただし、1.6リッターのパワーこそ変わらないものの、2リッターは従来比、それぞれ7馬力、21馬力の出力アップである。駆動方式は180がFF、250とAMGが4WDと、これも変わらず。
 この程度の変更だと、日本では新型車とは言わず「マイナーチェンジ」と言う。このあたりが彼我の違いで、ヨーロッパはこのくらいの変更でも新型車と呼ぶし、アメリカでは年度モデルと表現することが多い。
 そうした表現の微妙な違いとは関係なく、AクラスやBクラスの流れをくむ、FFベースのCLAシリーズ、サイズ的に非常に日本に向いている。しかも軽薄さがない。小さくてもメルセデスの良さをしっかり味わえるのだ。ここが魅力。消費税込みのお値段は全体に少々アップして、最廉価のCLA180(セダン)が379万円、最高額のAMG CLA 45 4MATIC シューティングブレークで789万円。
 ところで、この発表会には先のリオ・オリンピックの自転車女子トラックオムニアムに出場した塚越さくら選手とその出身校である鹿屋体育大学(鹿児島県)自転車部部員が顔を並べていた。メルセデス・ベンツは塚越選手や同校自動車部に車両貸与などのサポートをしているが、これは上野金太郎社長の趣味のひとつが自転車であることに起因するらしい。「東京オリンピックではメダルを目指します!」と塚越選手。実現すれば、自転車競技の人気が高まるのは間違いない。こっちの期待も大きい。

報告:神谷龍彦
撮影:佐久間健

フロントはライトの微妙な変化以外とくに変わった所はない。

「東京ではメダルを目指します!」リオから帰ってきたばかりの塚越さくら選手(上野社長の左)は発表会後のパーティーで言った。オムニアムというのは6種類の総得点で勝敗を競う自転車スポーツ。

リアは、セダン、シューティングブレークともにバンパーやランプなどが変わった。

メーターの文字のデザインや針の色が赤くなったのが今回の変更点。この方がフツーでいい。

これまで7インチだったディスプレイが8インチのワイドに。全モデル標準装備である。


最終更新日:2016/08/28