メーカー・コンフィデンシャル マツダ1 <ディーゼル編>
次のディーゼルエンジンは凄い!らしい

同じテーブルになった役員の方にお聞きした。

──CX-3のアメリカでの評判はいかがですか?

M 昨年の秋から売り始めたばかりですからねえ。まだ、なんとも言えない段階ですね。

 

──でも、1.5リッターのディーゼルの売れ行きはいいでしょ?

M いや、アメリカは1.5リッターではなくて2リッターです。それもガソリンだけです。

 

──そうなんですか。ここのところアメリカはわりと景気もいいし、もともと排気量の多いクルマが好きな国ですからね。個人的にはロードスターよりもむしろディーゼル専用(日本では)のCX-3の方が凄いと思いました。パワー面では幾分不満がありますが、あの静粛性は素晴らしい。ピストンピンに「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を追加して周波数3.5kHz付近のノック音などを抑えたのは見事です。開発までにはいろいろご苦労があったでしょうけど……。ディーゼルが好きなヨーロッパでは売れてるでしょ?

M 売れてますよ。メッチャクチャ!

 

──でもあれだけやっちゃうと次が難しくありませんか?

M そんなことありません。もちろん新しいディーゼルエンジンを開発中です。これが素晴らしい。CX-3では低減する周波数は一部だけでしたが、今度のディーゼルはすべての周波数に対応して反対位相の波を与える。びっくりするくらい静かですよ。初めて乗った時には腰を抜かしそうになったくらいです。

 

──CX-3でもそうだったんではないですか?

M 次元が違います。(きっぱり)

 

──ぼくたちはいつ頃試乗させてもらえるんでしょうか?

M どういうカタチになるかはまだわかりませんが、年内に乗っていただけるかもしれません。

 

──期待してます。

 

神谷龍彦

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