*バイクで習熟した左足ブレーキ操作
ブレーキとアクセルの踏み違いによる事故は、何も年配者に限ったことではありません。男性にも女性にも起きているようです。
ではどのようにして踏み間違いになることを防げるのか‥‥。これは一長一短で解決することはできないと思っています。
私がATを、左足ブレーキで自由に扱えるようになったのは、皆さんが生まれる前から、イギリスのバイクや、それを模倣した日本のバイクに乗っていたことがきっかけです。この頃のイギリス製、あるいは日本製バイクは、左足でのブレーキ操作は当然でした。
なぜ、イギリスでの左足ブレーキが普通だったかというと、イギリスは(日本と同じ)左側通行ですが、法定速度が違います。
例えば、センターにグリーンベルトがある場合(イギリスではデバイデッドと呼ばれます)の法定速度は、高速道路と同じ65〜70マイルですので、少しでも道路側にライダーの体が出ていると、跳ね飛ばされてしまいますから、エンジンをキックで始動したら、サイドスタンドの出ている左側に傾け、右にあるチェンジペダルをローギヤに入れる、という具合で、道路の最高速度が高いということも影響していると思います。
話が飛びましたが、私がMTもATも、自由に操れるようになったのは、社用車がATで、それを取材で乗っているときに、「左足が暇だなぁ‥‥。そうか。俺は左足ブレーキのバイクをパーフェクトに、緊急ブレーキ時にも、乗りこなしていたから、クルマだって出来るはず」、という気持ちの切り替えから、左足ブレーキを試してみたのがきっかけでした。それ以来、ATは左足ブレーキで、MTは右足ブレーキで、どちらも自由に操作できるようになりました。
試乗会ではATですが、マイカーはMT。でも間違えることはありません。要は、訓練だと思います。
*訓練と習慣でどうにでもなる
免許の更新では、運転確認のため、教官が横に乗り、「先を左」とか、「ここでは40キロを出せ」とかの指示がありますが、これは運転者を余裕のない状態にして、矢継ぎ早に出る指示に対応するかどうか、見ているようです。
極めつけは、20�僂曚匹涼丙垢鯢佞韻疹貊蠅任留薪召如�段にぶつけたところで、一旦停止。そこから、アクセルを踏んで、段を乗り越えるのですが、決められた位置よりも先に行かないよう、指示が出ます。
でも、左足でのブレーキ操作ができると、そんな指示もたいしたことはありません。段の途中でも停止できるし‥‥。
いつだったか忘れましたが、教官が「さ〜上ってください」と催促したのですが、その時にはすでにスムーズに段を上っていたので、「上ってます」といったら、何も言わなくなりました。
また、ある車の試乗会で、左足でのブレーキ操作をすると、何か足に触れるものがあって、「急ブレーキ時にうまくブレーキが使えない」という話を、しつっこくしたら、「そこまでおっしゃるのなら、右足でのブレーキは踏めないのでは?」、というので、それを否定するのではなく、「でも、サーキットでは、トー&ヒルをやるんですよ」、と言ったら黙ってしまった。
つまり、人間は気持ちと訓練、習慣でどうにでもなる、ということだと思います。
*左足ブレーキ操作のメリット
左足でのブレーキ操作ができると、良い点があります。
走行中に不安や、もしかして、という状態が発生した時、(右足の)アクセルを踏む力は緩めることがなくても、なんとなく左足でブレーキを瞬間的に踏む、という気持ちができるのです。
隣に乗っている方は、前方で車や、自転車、人が飛び出してきたという状態のとき、ビックリされるのですが、前方で起きることを、なんとなく感じている当方は、何事もなかった、という気持ちで、走行します。
頑張って、虚勢を張ってということではなく、これが自然にできるのです。
それが、左足でのブレーキ操作の良い点です。右足だけでアクセルとブレーキペダルを踏む場合に比べ、運転者は、ビックリして、いきなりブレーキペダルを踏むような状態にはならないと思うのです。
軽自動車のワンボックスでは、左足ブレーキは普通に操作できますが、トヨタ・ハイエースなどの大きなワンボックスでは、その行為ができません。そこで、それをカバーするため、特別な後付け左足ブレーキキットが発売されています。ニッサン・キャラバンに関しては知りません。
報告:青池 武






