11.9インチのバーチャルコックピット、14.5インチのMMIタッチディスプレイ、10.9インチの助手席用MMIパッセンジャーディスプレイの3画面をソフトラップデザインで包んだA6アバントのダッシュボード。
最高出力200kW(272PS)/5000~6500rpm、最大トルク400Nm/1600~4500rpmを発生する2.0L直4インタークーラー付ターボエンジンと、18kW(24PS)/230Nmを発生するパワートレインジェネレーター(駆動モーター)を組み合わせたMHEVプラスシステムがパワートレインとなる。
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アウディの車名の決め方は近年イロイロと変更があったものの、現在ではアルファベット(A、Q)に続く数字はパワートレインとは関係なく純粋な車格を表すもの、またパワートレインの識別は末尾のTFSI、TDI、e-tronなどのコードで識別するというシンプルな形に改められた。
そのルールに従ってみると、今回試乗した「A6アバントTFSIクワトロ200kW」モデルは、「6」のプレミアムアッパーミディアムセグメントに属するアバント=ステーションワゴンで、TFSIクワトロ200kWは200kW(272PS)を発生する2.0リッター直4ガソリンターボエンジンを搭載したクワトロ=4WDモデルであることがわかる。
アウディ100を起源とするA6シリーズは今回の新型ですでに9代目となり、8代目までで世界累計販売台数が1000万台を超える、アウディの中心を担うモデルということができる。タイプ別の販売構成を見ると、セダンはヨーロッパ約40%、アジア・アフリカ・中南米約40%、北米約20%、1982年の3代目から登場したアバントはその80%がヨーロッパ内で、しかもその50%以上がドイツ単体で販売されているという。また日本ではセダン45%、アバント55%という割合だ。
ステーションワゴン好きに刺さるデザイン
A6アバントのボディは、全長5000mm、全幅1875mm、全高1485mm、ホイールベース2925mmという長いノーズとホイールベースを持つエレガントなプロポーションで、まだ世に残るステーションワゴン好きを唸らせる。フロントには低くワイドに構えた大型のシングルフレームグリルと薄型ヘッドライト、両端のエアカーテン、サイドは美しい10スポークの大径20インチアルミ、リアは鋭く傾斜したシューティングブレイクのようなデザインに上下を分割したリアライトを配し、真っ平らなアンダーフロアカバーを組み合わせたCd値0.25のエアロボディとなっている。
インテリアは、11.9インチのバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイ、10.9インチの助手席用MMIパッセンジャーディスプレイの3画面をソフトラップデザインで包んだアウディの上級モデルらしいもので、試乗車にはアンビエントライティングプロやBang&Olufsen3Dプレミアムサウンドシステム(フロントヘッドレストスピーカー付き)、透明度や遮光のパターンが変えられるスマートパノラマガラスサンルーフなど、ほぼフル装備の状態だった。
4気筒でも不満なし
長いノーズに収まるパワートレインは、最高出力200kW(272PS)/5000~6500rpm、最大トルク400Nm/1600~4500rpmを発生する2.0L直4インタークーラー付ターボエンジンで、7速Sトランスミッションのアウトプットシャフトに18kW(24PS)/230Nmを発生するパワートレインジェネレーター(駆動モーター)を組み込んだMHEVプラスシステムだ。
4輪を駆動する「クワトロ」によって、4気筒エンジンに2トン超えのボディという不安を払拭する走りを見せてくれたのは嬉しいところ。新型ではトーションバーや、ステアリングギア、コントロールアームブッシュなどの構成部品を先代より硬めに設定してあると聞いていたが、試乗車はオプションのアダプティブエアサス装着車だったせいもあって、速く走ってものんびりクルーズしても、その乗り心地についても不満は一切なし。低くワイドなボディーがコーナーを気持ちよくクリアしてくれるのだ。またこのサス付きだとドライブセレクトに「アシスタント」モードが追加されていて、ドライバーの運転スタイルを学習して自動でモードを切り替えてくれるというのも面白いところ。「ダイナミック」一辺倒でなくても、いろんな走りが華麗に“決まる”のだ。さらにオプションのオールホイールステアリングを装着すれば、60km/h以下で後輪が5°の逆位相、60km/h以上で2°まで同位相になり、最小回転半径の6mが5.4mまで短縮される。
また大幅に進化した運転支援システムもトピックで、高速道路での車線変更をアシストする「アダプティブクルーズシストプラス」や、最大50mまで自動で戻れる「リバースアシスト」、駐車操作を最大200mまで記憶して以降は自動駐車できる「メモリー機能」、縁石などが接近したときに警告を出してホイールの損傷を防ぐ「カーブストーンアシスト」などを総合した「パークアシストプロ」など、短時間の試乗では体験できないほどの新機能がてんこ盛り状態だ。
価格は927万円で、試乗車はSラインパッケージブラック51万円、デジタルLEDライトをはじめとするテクノロジーパッケージプロ67万円、B&OサウンドシステムをはじめとするMMIエクスペリエンスプロパッケージ50万円、10スポーク20インチツイストデザインアルミホイール21万円、スマートパノラマガラスサンルーフ44万円、アダプティブエアサス/アウディドライブセレクトアシスタンス35万円など357万円相当のオプションがセレクトされていて、総額は1284万円。それに見合うクルマであることは間違い無い。
(報告/写真 石原 彰)







