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ステランティス ジャパンがプロデュースする「シトロエン」ブランドから、コンパクトSUVの「C3エアクロス」の新型が登場。そのショートインプレッションをお届けしよう。
C3はもちろん、先代のC3エアクロスよりもサイズアップ
ここのところ、さまざまなブランドからニューモデルを日本に投入しているステランティス グループ。とくに「シトロエン」ブランドは、世界的には2026年前半はベルランゴやC5エアクロス、そしてここで紹介する新型C3エアクロスなどが好調で、前年同期より4%の成長を遂げている。日本市場でも、マルチエネルギー戦略でライフスタイルに合わせたパワートレーンの選択肢を増やし、共通プラットフォームの採用で競争力の強化とコスト最適化を図り、日本ならではのアフターサービスなどでユーザーの声を反映させていくという。
そんなステランティス ジャパンが送り出した新型C3エアクロス。その名が示すようにC3をベースにしたBセグメントのコンパクトSUVで、今回の新型で3代目にあたる。サイズ的にはベースとなったC3より395mm長く、35mm幅広く、70mm高い。ホイールベースは130mm延長された。また、先代のC3エアクロスと比べても、250mm長く、25mm幅広く、30mm高い。ホイールベースも65mm延長されて、ひとまわり以上大きくなった。
スタイリングはC3の流れを汲んでおり、3つのセグメントに分割された独特のLEDヘッドランプなどは共通のようだが、前後バンパー下部には幅広のスキッドプレートを装着し、車高も高められて、SUVらしい力強さを感じさせる。なお、最低地上高の正確な数値は発表されていないが、200mm以上とされている。
3列7人乗りのシートアレンジは日本車も意識した?
シトロエン独自の「C-Zen Lounge(シー ゼン ラウンジ)」コンセプトを採用したインテリアは、基本的にC3と変わらない。ダッシュボードは直線基調で水平に広がり、視界は良い。その上側にはシンプルで横長のメーターディスプレイが、インパネ中央には10インチのタッチスクリーンが備わる。
そして新型C3エアクロスの最大のウリは、全長4.4mあまりのコンパクトなBセグメントSUVながら、3列7人乗りとしたこと。ちなみに、本国仕様には2列5人乗りも設定されている。もちろん2&3列目のシートバックは分割可倒式で、全倒した場合に2&3列目シートバックの隙間を埋めるボードも用意されるなど、使い勝手は日本車を意識しているようだ。ちなみにラゲッジルーム容量は、3列目使用時は約40L、3列目を倒せば約330L、2列目も倒せば約1470Lとなる。
パワートレーンは、最近のステランティス車の主流である、1.2Lの直3ガソリンターボエンジンにモーターと6速DCTを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドで、前輪を駆動する。システム的にはC3と共通だが、エンジンのパワースペックはC3の101ps/205Nmから136ps/230Nmとアップされている(モーターのパワースペックは同じ)。
3列目はエマージェンシーと割り切ろう
今回は2名乗車での市街地走行を中心とした短時間の試乗。夏の小雨混じりという状況で、エアコンも常に稼働しているから発進時こそわずかにモーターのみで駆動するが、すぐにエンジン主体の走行となる。とはいえ、この1.2L 直3ターボは他のステランティス車と同様に低回転域からレスポンス良く、小気味良い加速で車速をアップしていく。適度なサイズのおかげで街中はスイスイと走りやすい。
BEVなど最新の電動車ほど静かではないが、エンジンのサウンドはクルマらしさを感じさせて不快ではない。C3より伸ばしたホイールベースの恩恵で、乗り味は少しゆったりとなり、1列目と2列目に採用したアドバンスト コンフォートシートのおかげで座り心地も悪くない。3列目にも座ってみたが、ヘッドスペースは十分にあるがフットスペースは少なく、おとなが長時間乗っているのはけっこうツラい。
2列4〜5人乗りをデフォルトとして、いざという時には7人まで乗れると考えたほうがいいだろう。C3のテイストは気に入っているけれど人や荷物のための余裕が欲しい人や、コンパクトで多人数乗車が可能なクルマでもミニバンは…という人には、このC3エアクロス、格好の1台となるかもしれない。機会があれば、人や荷物を多めに積んでロングツーリングも試してみたいものだ。
(報告:篠原 政明/写真:原アキラ、ほか)
■ シトロエン C3エアクロス ハイブリッド マックス 主要諸元
●全長×全幅×全高:4410×1790×1660mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1390kg
●エンジン:直3 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1199cc
●最高出力:100kW(136ps)/5000rpm
●最大トルク:230Nm(23.5kgm)/1750rpm
●モーター最高出力:15kW(20ps)/4264rpm
●モーター最大トルク:51Nm(5.2kgm)/750−2499rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・44L
●WLTCモード燃費:19.6km/L
●タイヤサイズ:215/60R17
●車両価格(税込):435万円









